世界最大級のソフトバンクIPOが世界経済へ与える影響

世界最大級のソフトバンクIPOが世界経済へ与える影響 経済

IPO(株式公開)をする銘柄は年間数多くありますが、ここまで注目を集めるIPOも中々ないでしょう。

そう、そのIPOはソフトバンクグループの通信子会社である、ソフトバンクです。

異例尽くしのソフトバンクIPO

一本値に

 

通常IPOをする際にはブックビルディングといって価格に幅を持たせた中、
投資家の投票により値決めをします。

しかし、今回、仮条件は以前に公表した想定売り出し価格である1,500円を軸に
調整されています。

というのも理由があり、
あまりに規模が大きく、少しの金額変動の調達金額総額に与えるインパクトが大きいので、その点を考慮されました。

 

調達額はあとで細かく見ていきます。

 

親子上場

今回のソフトバンクIPOで、
親会社であるソフトバンクグループと子会社であるソフトバンクが同時に上場することになりました。

これが承認される過程には相当な攻防があったと推察されます。

日本では原則親子上場をする際には厳しく審査されます。

というのもデメリットがあるからです。
子会社であるソフトバンクの一般株主は実質経営権を持てません。
通常なら大株主がいても経営に参加する権利が与えられていますが、50%超の株を保有する親会社が既に存在するので、親会社の意向に沿った経営を行うことになります。

この状況を
「少数株主の利益が不当に利害される」と専門的には言われています。
そしてこれこそが親子上場の最大のデメリットだと考えています。

 

配当性向と配当利回り

親子上場だと経営権は実質無いに等しい。

だから引き換えにという意味もあるのでしょうが、

配当性向は85%とされています。

配当性向は、得た利益をどれだけ配当するかという指標です。
つまり利益の85%を配当に回すと言っているのです。

これは非常に高い数値です。

この高い配当性向もあって、売り出し株数の多さにも関わらず人気が集まっているのでしょう。

 

調達額

ソフトバンクグループが保有するソフトバンク株のうち最大で約17億6400万株を売り出しすることになっています。

ここから計算すると売り出し総額は
1500円×売り出し株数約17億6400万株=最大約2兆6000億円となります。

これは1980年代NTTの約2兆3000億円を上回り、国内最大規模となる見込みです。

また世界最大のIPOである、2014年中国アリババグループの約2兆7000億円にも迫る規模になります。

もはや世界最大のIPOと言っても過言ではないでしょう。

ソフトバンクIPOの影響

いったん今回IPOをするソフトバンクから離れて、親会社であるソフトバンクグループに目を転じて見ましょう。

ソフトバンクグループの本質

元をたどれば1978年に九州で孫正義さんが始めた電子機器販売会社ですが、
今やソフトバンクグループは投資会社となっています。

そしてその元手となる資金はサウジアラビアから出ています。

サウジ、ソフトバンクの第2ビジョン・ファンドに5兆円出資へ
サウジアラビアの政府系ファンドは、ソフトバンクグループの孫正義会長兼社長が計画する第2のビジョン・ファンドに450億ドル(約5兆1170億円)出資する。1本目への拠出と合わせると、出資額は900億ドルに倍増することになる。

サウジアラビアといえばジャーナリストの事件に皇太子が関与したとか噂がされていて、今後の動向が注目されています。

その為、サウジアラビアからの資金の流れに変化が起こるとソフトバンクグループにも影響を与える。

ソフトバンク株が急落、サウジ記者の行方不明問題への懸念増大
15日の東京株式市場でソフトバンクグループ株価が急落した。サウジアラビア出身のジャーナリストがトルコのサウジ総領事館に入った後に行方不明となった問題が長期化しており、市場ではサウジとの関係が深いビジョン・ファンドの先行き不透明感を懸念する声も出ている。

事実ニュース報道が出た際はソフトバンクグループ株は急落しました。

大型IPOの宿命

投資家はIPOへ申し込む為の資金を用意する必要があります。

大型IPOが行われる時にはその資金を用意する際に別の保有銘柄が売られるので
他の株が下がりやすい傾向にあります。

いわゆる「換金売り」です。

 

まとめ 世界経済への影響は?

 

ソフトバンクグループは先述のように投資会社と化していて、様々な会社へ出資をしています。

その中には中国のアリババグループもあります。

中国は世界の景気をリードする側面があります。
ほんの一例ですが中国の景気が悪くなると、輸出の3割を中国が占めるオーストラリアでは輸出額が減り、その分ダメージを受けます。

 

そう、ソフトバンクグループの経営に陰りが見え始めると、世界の経済にインパクトを与えるのです。

その震源地が今回のソフトバンクIPOだとも言えると考えると重要度が理解出来るでしょう。

 

IPOが成功か否かを見極める鍵は、
①全ての売り出しを消化し、

②初値が売り出し価格を上回り、

③IPO後、株価が急落しない、もしくは急落してもあまり期間をあけずに上昇をしてくる、

この3点に絞られます。

 

注意深く状況を見ていきましょう^_^

 

本日は以上です。

ご覧いただきありがとうございました。

 

 

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