【読書感想】メモの魔力 前田裕二 書評→人生を豊かにする術が満載

【読書感想】メモの魔力 前田裕二 書評→人生を豊かにする術が満載 書評

私なら5万円は出してもいいと思っている、前田裕二さんのメモの魔力(通称:メモ魔)をご紹介します。

2018年末のこと。
「とある本が今年一番面白かったなぁ」と回想していたところに前田裕二さんの本が発売されました。手にとってみて衝撃を受けました。

こ、こ、これは…….めちゃくちゃ為になるし、それでいて1,500円弱か……

はい、この時点で少なくともここ五年間に読んだ中でコスパ最強の本は決定しました。

ちなみに私はコンスタントに年間100冊は読んでいますので、私がここ5年間で触れた500冊の中ではNo.1の書籍ということになります。

そんな素晴らしい書籍。私もじっくりと向き合いながら感想を書いていきたいと思います。

本作品は、生きる上で汎用性の高いスキルを身に付けるのに最適な書籍です。

「メモの魔力」は
・人生を豊かにしたと考えている人
・就職(転職)活動中の人
・人生の目標をしっかりと定めたい人
・自分のことをもっとよく知りたい(自己分析をしたい)人
・レールに敷かれたのでなく、自分の人生を生きたい人
へオススメします!
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前田裕二さんとは?

前田裕二さんは早くに両親を亡くされ、幼い頃から路上ライブで生計を立てていたそうです。その時からノートにPDCAを書いてどうすれより良くなるだろうと常に考えて来られました。昔からメモ魔だったんですね。

2010年には早稲田大学を卒業後、外資系投資銀行へ就職。就職活動の時に書いた「自己分析ノート」は30冊を超えていたそうです。(恐るべし。。)
その後DeNAに入社。仮装ライブ空間「SHOWROOM(ショールーム)」を立ち上げる。
2015年にこの事業をスピンオフし、SHOWROOM株式会社を設立。

著書である「人生の勝算」はAmazonベストセラー1位を獲得しています。

現在は株式会社SHOWROOM代表である前田裕二さん。注目度も高く大変勢いのある経営者さんです。

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メモの魔力 の感想

全体的な所感

メモの魔力は内容が大変濃いのですが、前田さんが何を言いたいかはシンプルに伝わってきます。それは前田さんが具体と抽象の行き来を上手くでき、抽象度のコントロールができているからだと感じました。

感想

本書の特徴は3つあります

メモの効用がつぶさに説明されている

・前田さんのメモの取り方である、ファクト、抽象、転用 の方法が説明されおり、読者も実践できるようになる

・実践の手始めとして巻末に特別付録として自己分析の1000問がついている

 

それでは一つずつ見ていきましょう!

・メモの効用がつぶさに説明されている

メモによって鍛えられるスキルとして以下が挙げられています。

①アイデアを生み出せるようになる(知的生産性の向上)
②情報を「素通り」しなくなる(情報獲得の伝導率向上)
③相手の「より深い話」を聞き出せる(傾聴能力の向上)
④話の骨組みがわかるようになる(構造化能力の向上)
⑤曖昧な感覚や概念を言葉にできるようになる(言語化能力の向上)

メモの魔力 P.27〜P.37

①アイデアを生み出せるようになる(知的生産性の向上)

メモは情報をわかりやすく伝えることもできるが、それ以上に独自の発想、視点で物事を考えアイデアを創出することの大切さを説いています。

確かに、現代社会においては単純作業はもうすぐAIによって置きかわります(既に置きかわりつつある技術も多いです)

私が属していた会計業界を例に挙げましょう。会計ソフトは自動処理が進んできています。カードの履歴で以前処理した取引があれば、同じように処理するようにサジェストしてくれます。また領収書をスキャンすることで自動処理することも進んできています。

これらは5年ほど前までは人が行なっていた仕事です。

そう考えると会計業界もいかに付加価値を生み出しクライアントへのサービスを行なっていくかという「アイデア」の創出が急務だと考えています。

 

②〜⑤は①を実現する為の具体的な能力を示しています。つまり①から⑤は下記のような構造になっています。

 

知的生産性を高める為の具体的な方法

それでは知的生産性を高める為の具体的な能力である②以下をみていきましょう。

 

②情報を「素通り」しなくなる(情報獲得の伝導率向上)

実は私たちは思った以上に情報を「素通り」しています。会話をしていたら、相手が重要だと思い話した項目が5つあったとしても2つしかキャッチ出来ていないことはザラです。

それを防ぐためにメモを利用するのです。自分にとって有益な情報にアンテナを張り巡らせて、すかさずメモしておく。

これはコミュニケーションをとっている相手との関係を考えても大切なことです。相手が重要だと考えていることが5つあっても2つしか伝わっていなければ聞き直す手間がかかりますし、それが重要な仕事相手だと信頼を失いかねません。その為にも重要だと感じたことはメモしていくという姿勢は大事だと感じています。

 

③相手の「より深い話」を聞き出せる(傾聴能力の向上)

PCへ書き込んでいくより、メモを書きながら相手の話を聞くほうが、なんとなく心が近く感じがしますよね。

メモを真剣に取ることで「あなたの話からより一つでも多くのことを吸収したい」というメッセージが相手に伝わります。それにより相手も気持ちよく話してくれるということですね。

 

私が以前仕事で経験したことをお話します。

普段、クライアントとの話ではパソコンを使ってメモをとっていたのですが、企業として重要な意思決定を行う際に経営者と対立している幹部がいました。

私はコンサルタントとして彼の言い分を聞くと共に説得することに乗り出しました。その際にはPCでなくメモを使いました。

最初は頑なに反対だということを訴えていたのですが、よくよく聞いていくと、「今までのやり方でも上手くやってこれたのになぜ今から方針転換をするのか、もっと具体的な説明をして欲しい」という気持ちが根底にあることが分かりました。

それはそばに寄り添ってメモを取りながら主張を整理し、相手の考えを肯定することで聞き出していけたと考えています。

そういう意味でも私も現在進行形でメモの力を感じているところです。

④話の骨組みがわかるようになる(構造化能力の向上)

議論の全体像を俯瞰でき、今どの話題を、どんな目的で、どこまで話しているのかということを把握する力です。

これはメモでいくつかの階層に書き分けていくことで視覚化できます。それを議論に参加している人たち皆でその都度共有することも大事ですね。

私も入り組んだ議論になった時は整理する為に、メモで全体像を俯瞰するようにしています。手書きのメリットは図解などを瞬時にできることなんですよね。

ロジックがどうなっているか、マトリックスでどこに位置するかなどをメモならすぐに記載することができます。

⑤曖昧な感覚や概念を言葉にできるようになる(言語化能力の向上)

メモを取るということは必然的になんでも「言葉にしなければならない」ということを意味します。頭の中でぼんやりと思っていることを「言葉にして」アウトプットする。

言語化することにより説明能力や思考を深めることに役立ちます。言語化するときには曖昧な考えから、思考を深めて言語に落とし込むわけですから。

 

私はこの言語化能力が弱いと自分で感じています。色んな考えが思い浮かぶけれどもそれを上手く言葉でできないことがたまにある。

ブログを書くという行為はそういった言語化する練習も兼ねているのですw

 

・前田さんのメモの取り方である、ファクト、抽象、転用 の方法が説明されおり、読者も実践できるようになる

前田さんのメモの取り方はノートの見開きを使い、
左側に左脳的な「事実」、右側に右脳的な「発想」と使い分けます。

具体的なノートの使い方は是非本を読んでもらい実践して欲しいですが、概略だけお話しておきますね。

左ページには「ファクト」つまり具体的な事実を記載していきます。言語化、構造化の能力をさらに磨きたい場合にはファクトの左側に標語をつける列をつけると効果的です。これにより「要はなんの話か」を端的に表現する力がつきます。

 

次に右ページ。
右ページは半分に分けて使います。

左側はファクトを受けて「抽象化」した要素を記載していきます。要は具体例からエッセンスを抜き出すということですね。

右側は抽象化した気付きを別の何かに適用して実際の行動へ移す為の「転用」の要素を書いていきます。要は抽象化した事柄から新たな具体的なアイデアを生み出すということですね。

まとめると

①インプットした「ファクト」をもとに、
②気付きを応用可能な粒度に「抽象化」し、
③自らのアクションに「転用」する。

メモの魔力 P.46〜P.47

という流れになります。

 

これこそが、「メモの魔力」のエッセンスであり、使いこなすことで人生が豊かになる秘訣だと感じています。

 

・実践の手始めとして巻末に特別付録として自己分析の1000問がついている

書き方は説明されているとはいえ、何を書いていけば良いのかも分からない人もいるかもしれません。そういう人の為に練習として巻末に「自分を知るための問い」自己分析の1000問が付いています。

凄いのは巻末につけているこの1000問をファクト→抽象化→転用 の手法で行なっていくと自分の価値観を深く知ることができ、自分はどう生きたいのか、が見えてくるという点です。

内容は
レベル① 夢についての100問
レベル② 性格についての100問❶
レベル③ 性格についての100問❷
レベル④ 経験についての100問❶
レベル⑤ 経験についての100問❷
レベル⑥ 家族・親戚についての100問
レベル⑦ 友人・知人についての100問
レベル⑧ 勉強・仕事についての100問❶
レベル⑨ 勉強・仕事についての100問❷
レベル⑩ 趣味・嗜好についての100問

に渡ります。

 

これに取り組むだけで(「だけ」と言いましたが1000問を深く考えていくのですから大変労力と時間を使いますw)、自分の生き方と向き合うことができます。そしてそれと共にファクト→抽象化→転用 を繰り返し行うことで知的生産性が向上していきます。

いわば一生モノの汎用性のある能力が身に付くのですから凄いと思いませんか?

 

ちなみに私も、形は違いますが、
①具体→エッセンスを抜き出して②抽象化→世の中で使えるように③具体化
という作業をいつもしています。

私の場合は抽象度の上げ下げを視覚化したかったので左の「思考図」を意識して使っています。ほぼ、前田裕二さんのノートと考え方は同じなので、共感できる部分も多かったですね^_^

私が書いている思考図と前田裕二さんのメモ

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まとめ

最後に心に残った前田さんの一言をご紹介します。

メモの本質は「ノウハウ」ではなく「姿勢」である。
もはやこれは、テクニックの問題ではなく、自分の人生とどれだけ真剣に向き合うかという、「生き方」の問題なのです。

メモの魔力 P.180

 

本作を一言で述べるなら、
生きる為の術(すべ)を惜しげも無く公開してくれた、近年稀に見る良書

私はあまりモノを勧めたりする方ではありません。しかし本当に素晴らしいと感じたものはトコトン推します。

冒頭にも申しましたが私ならこの本に5万円を出していいと思っています。それぐらい価値のあるものだと考えています。

是非、メモの魔力を手にとり、実践してみて下さい。今より人生が豊かになりますように^_^

 

 

本日は以上です。

それでは!

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