【読書感想】イシューからはじめよ 安宅和人→コンサルタントは必読

【読書感想】イシューからはじめよ 安宅和人→コンサルタントは必読 書評

本日はコンサルタント、研究者として活躍してきた安宅和人氏のイシューからはじめよをご紹介します。

本書は2010年に発売されています。その初版を持っているのですがこれは私にとって結構珍しいことです。なぜか?

年間100冊程度は読んでいるので2度読まないと判断したら処分していくからです(でないと家が本で埋もれてしまう)

そんな中でも9年ほど保有しており、かつ毎年1、2回は必ず目を通します。

この書籍はコンサルタントをはじめ、生産性を高めたいと思っている人には必読書です。

読み方によっては1冊だけで、他の本の50冊ぐらいの価値がある。そんな内容の濃い本を今回はご紹介します。

 

「イシューからはじめよ」は

・知的生産をしていきたいと考えている人
・効率的にアウトプットを生み出したいと考えている人
・コンサルタント
・研究者
・士業などの専門家

へオススメします!

注意:本書は250冊弱とビジネス書としては決して分厚い部類には入りません。しかし内容の濃さ、ロジカルな思考を要する箇所が多く読破するのに時間がかかります。例えば、単純作業をやっていたい、簡単な作業の繰り返しをするのが好きだ、という人には苦痛でしかないので読むのは控えておきましょう。
(単純作業、簡単な作業が悪いと言っているのではないのでくれぐれも誤解ないようお願いします。向き不向きの問題を扱っています。)
私も本書を読むときはノートを片手にひたすら考えながら読み進めています^_^;
なので読み終わったあとは結構疲れます。
スポンサーリンク

安宅和人さんとは?

ヤフー株式会社チーフストラテジーオフィサー。データサイエンティスト協会理事。

応用統計学会理事。東京大学大学院生物化学専攻にて修士課程修了後、マッキンゼー・アンド・カンパニーに入社。

4年半の勤務後、イェール大学脳神経化学プログラムに入学。2001年春、学位(Ph.D.)取得。ポスドクを経て2001年末、マッキンゼー復帰に伴い帰国。マーケティング研究グループのアジア太平洋地域における中心メンバーの一人として、飲料・小売り・ハイテクなど幅広い分野におけるブランド立て直し、商品・事業開発に関わる。

2008年9月ヤフー株式会社へ移り、COO室長、事業戦略統括本部長を経て2012年7月より現職。幅広い事業戦略課題の解決、大型提携案件の推進に加え、市場インサイト部門、Yahoo! JAPANビッグデータレポート、ビッグデータ戦略などを担当。

著書に『イシューからはじめよ』(英治出版)がある。

アカデミーヒルズ より引用

 

スポンサーリンク

イシューからはじめよ の感想

総評

世の中には知的生産、つまりロジカルに考えてより良いアウトプットをいこうといった書籍が沢山出ています。しかしほとんどは既存のフレームワーク(枠組みですね)の説明に終始しており、現場でどう使うのかが説明されていません。

一方で「イシューからはじめよ」は徹底して現場で考えることを前提に書かれています。きっとコンサルタントになりたての人にとっては大きな武器になるだろうし、意外と役に立つのは士業ではないかと感じています。

 

あまり知られていませんが、士業は単純作業が多いです。特にパートナーと言われる経営層へ上がるまではほぼ単純作業といっても良い。

マネージャーと呼ばれる中間管理職でさえ、やっている仕事は多くて、本人も考えているつもりかもしれないが、それはただ単に悩んでいるだけ。実際は一向に仕事が進んでいないケースをよく知っています。

だから自分が所属していた会計士業界をものすごく危惧しています。会計士は特に考える局面が少ない。かといって営業をする場面がないので自分で仕事をとる能力も磨けない。

そういうこともあって優秀な人間は監査法人から離れていく。それが実態です。私の大学の優秀な同級生10人前後が監査法人へいきました。今残っているのは…..0人です。それぐらい魅力のない場所になってしまった。

監査法人に残っても、経験も得られない、知的生活の高い仕事を自ら手掛けることもできないということで独立しているケースが多いです。

もし士業の人がこの記事を読まれていたら、仕事の質を変えるきっかけにしてもらえれば幸いです。

 

感想

本書は前述のとおり250ページ弱あります。しかし、より本質的な点にスポットを当てるなら、176ページまでの序章、イシュードリブン、仮説ドリブンを読んでおけば大丈夫です。

私が特に気になったのは以下の3点。

・「価値のある仕事とは何か」を明確に定義してから進めている点
・まずは本当に解くべき問題を見極めることの重要性
・フレームワークの真の使い方を知ることができる点

①「価値のある仕事とは何か」を明確に定義してから進めている点

よく議論される話として「価値とはインプットに対するアウトプット」がある。これは確かにそうだ。決して間違っていない。しかしここではアウトプットとは何だろうかと深掘りして考えている。

そして「答えをだす必要性の高さ」と「どこまで明確に答えを出せているか」の2軸が共に高いものが高いアウトプットと考える。

これにより、いわゆる、一心不乱に仕事の量をこなして上記2軸が共に高い領域へ達することはできないこともわかる。

世の中の「重要だと思われている」出来事が100だとすると本当に必要な数というのは2,3に過ぎない。

だとするなら一心不乱に仕事量をこなすのは無駄以外の何ものでもないと考えられる。

ここはプロフェッショナルとして仕事をしている私も肝に命じておきたいと思う。

 

②まずは本当に解くべき問題を見極めることの重要性

世の中の重要だと思われている出来事に対して実際に重要な割合というのは極めて少ない。ならば本当に解くべき問題を見極めることこそがまず最初にやらなければならないことである。

ここでも目の前にある問題をただ単に解いていくだけでは本当に重要な問題に時間を割くことができない。

解くべき問題を見極める方法として挙げられているのが、仮説を立てる、言葉にするなどである。

確かに仮説を立てることで具体的に何を求めないといけないのかがわかる。そして言葉にすることで自分がどのように捉えているのか、を認識することができる。

裏を返せば言葉にできない状態というのは、自分の中でぼんやりとした思考で止まっているとも言えるのだ。

③フレームワークの真の使い方を知ることができる点

世の中にはいろんなフレームワークがあり、その説明もなされている。

しかし、実際にはどのように使えば良いのかが分からないことが多い。結果、無理やりフレームワークに当てはめようとしまう人も少なくない。

本書では具体的なフレームワークの使い方と共に、フレームワークにこだわるが故に目の前の問題を無理やり当てはめ、本質的なポイントを見失ってしまうことへの警鐘も鳴らしている。

スポンサーリンク

まとめ

本書はいかにして高いアウトプットを出すかに絞り、その問題を徹底的に掘り下げた問題だと言えます。

日常的にクライアントの問題に直面するコンサルタントはもちろん、未知のものを研究していく研究者、そして生産性を高めないと生き残っていけない士業にとってはとても良い書籍だと感じました。

2010年から時を経ても書店のビジネス書コーナーで頻繁に取り上げられている。
このことからしてもこの本の評価がうかがい知れるでしょう。

 

本日は以上です。

それでは!

コメント

テキストのコピーはできません。